研究

計算撮像(コンピュテーショナルイメージング)

計算撮像は,計算に依存するアルゴリズムを使用して,観測から画像を間接的に再構築する技術です.従来の撮像技術と比較し,計算撮像では,ハードウェアシステムと計算との密な統合に基づいています.計算撮像には,断層画像,超音波画像,磁気共鳴画像,計算写真などが広く含まれます.

計算写真(コンピュテーショナルフォトグラフィ)

計算写真は,写真の再構成に向けた計算撮像の一種です.従来のカメラでは,シーン内のある一点から放射された光線は,光学素子を介して画像素子上のある画素で観測されます.一方,計算写真技術では,その中に計算を統合することによって撮像工程を刷新しました.例えば,符号化開口では,光線のより多様な情報を符号化することができる.その観察結果は一見,ぼやけて焦点が合っていないように見えますが,コンピュータ上で複合を行うと,高い空間解像度や可変焦点など,最終的により高い品質の写真を得ることができます.

コンピュータグラフィクス

コンピュータグラフィックスは,コンピュータを使ってグラフィックス(図形)を可視化する技術です.流体力学,幾何モデル,反射モデルなど,様々なサブトピックがあります.計算撮像研究室では,物理学に基づくレンダリング(Physically Based Rendering)に焦点を当て,計測に基づいてフォトリアリスティックなグラフィックスを視覚化します.特に,半透明物体や人間の皮膚,煙,霧などの関与媒体を対象としています.

コンピュテーショナルファブリケーション

コンピュテーショナルファブリケーションは,デジタルファブリケーションにおける新しい流れの一つです.デジタルファブリケーション機器は既に一般的になっていますが,工作データは手動で設計されているか,スキャナなどによって直接計測されます.コンピュテーショナルファブリケーションは,新しい形状や外観,機能を作り出すために,計算をデジタルファブリケーションに統合する新しいテーマです.例えば,UVプリンタを使用して半透明材料にパターン層を印刷することによって,所望の半透明性を作製することができます.計算撮像研究室では,仮想的にレンダリングされたものだけでなく,デジタルファブリケーション機器によって物理的に「レンダリングされたグラフィックス」をコンピュータグラフィックスとして再定義しています.